Academic Skills for Study Abroad

とかいう授業のオリエンテーション&カウンセリングに行ってきた。


アメリカの授業で評価Aをとろうっていうのが授業の目標っぽい。英語という言語の問題じゃなくて、そもそも構成とか考え方が間違ってるから、がんばっても留学先でAが取れない日本人が多い。それを解決したいっていう熱い思いを持った先生たちだった。先生たちが実際に向こう行って苦労した経験を踏まえ、留学前に知っておきたかったと思う部分を教えてくれるようなので期待できる。


ここまで書いといてあれだが、正直授業の内容はどうでもいい。この授業は昔この授業をとったOBOG達と話せたり、先生が個人的な相談に乗ってくれるところがすごい。自分がどういう感じの留学をしたいのか聞いてくれて、アプリケーション用のエッセイを書いたら見てくれるらしい。



で、30分のカウンセリングでした話をいくつか書いておく。


日本の博士とアメリカのPh.Dとの違いについて。
「日本の博士は研究成果を出させる場。アメリカのPh.Dは研究者を育てる場。」という感じらしい。何を言いたいかというとPh.DプログラムはResearcherになるための訓練をしてくれるということ。日本でももちろん研究の仕方は教えてくれるけれど、結構先輩を見て学ぶ感じが多い。でもアメリカはそれをシステマティックにやる。
だからPh.Dをとった人は、専門が違っていても研究をできる人という認識で企業からも尊敬され高待遇で受け入れられるらしい。日本はひとつのことを突き詰めてその成果を出した人が博士取得者であるために、企業のニーズに合いにくく、日本の博士取得者は就職しにくいという結果が生まれるのかもしれない。


で、この話が何につながるかというと、自分が大学に提出するエッセイをどう書けばいいかにつながってくる。
エッセイは大きく分けて、今まで何をしてきたかということと、これから何をしたいかの2つを書けばいいわけだが、これから何をしたいかは、したいことがあってアメリカ行こうと思ってるわけだから結構書ける気がするけれど、今までしてきたことで何を書けばいいかがよくわかっていなかった。だから、何か人に認められるような研究をあと半年ぐらいでやってそれを書くしかないと思っていた。
でも、Ph.Dが研究者になるための訓練をする場所であることを考えると、今研究ができてる必要はなくて、研究者になれる素養を示せればいいということになる。つまり、何をしたかじゃなく、何を考えて今の研究をしてどう広げていきたいかのビジョンを示せばいい。
これなら今無理をしなくていいし、今でもエッセイの土台を書くことができる。


またエッセイを書くときに、世界中から応募があり、さらに、一度社会に出た経験を持った人たちも多くいることを意識しないといけないといわれた。そんな中から自分が選ばれるためには、自分の持ってるバックグラウンドで差別化しないといけない。そうなるとやっぱり日本人であることの特徴や、自分の場合はICPCに出てること、インターンの経験なんかをうまく盛り込んでいければいいのかなと思った。



他には、やっぱ行く前から少しでもアメリカの授業に慣れといたほうがいいので、英語の本を読むことはもちろん、MITのOpenCourseWare(http://www.core.org.cn/OcwWeb/index.htm)の授業ビデオとか見るといいと言われたので時間があるとき見てみようと思う。